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ひげを剃る

現在あるような形のエステサロンが日本国内に誕生したのは、1970年代の終わり頃のことだと言われています。
今ではどこへ行っても当たり前のようにエステサロンを見かけることができますので、まだ誕生してから50年そこそこと聞くと驚いてしまう人が少なくありません。
もちろん床屋や美容院はそれ以前からありましたが、単にヘアスタイルを整える以上の美容施術を提供してくれる専門の施設は存在していませんでした。
日本が敗戦国になったのは1945年のことですから、戦後の荒廃から脱するための時間が必要だったのです。
終戦直後は皆生きていくためだけで精一杯でしたから、美容にかける時間やお金などありませんでした。
しかし、徐々に国が復興し、自分の身を美しく整えるだけの精神的・経済的余裕が生まれたのが1970年代だと言うことができます。

日本が高度成長期に入った頃、女性を美しくするための専門施設であるエステサロンが華々しく登場しました。
政治家が所得倍増論を唱え、国全体が上り調子にあった時代でしたので、美容にお金をかけることもそれほど否定的に捉えられなくなりました。
とはいえ、料金設定がかなり高めになっていましたので、当時のエステサロンは一般庶民にとって高嶺の花でした。
実際に施術を受けることができたのは、芸能人や富裕層の奥様だけに限られていたのです。
しかし、バブル崩壊前後からその様相が大きく変わってきました。
一部の人しか利用できない状況を続けていてはサロン経営を維持し続けていくことが難しくなってしまったことに加え、美容技術の進歩により安価で施術を提供することが可能になったのです。
そのため、現在のエステサロンの敷居は昔に比べるとはるかに低くなっています。